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雨漏りの修理方法

修理のための工具の画像

雨漏りの主な修繕方法

屋上・ベランダ

ベランダの画像

屋上・ベランダの雨漏りは、ベランダ床のヒビや亀裂、外壁の亀裂が原因です。亀裂がある箇所を確認するため最初にベランダ掃除を行います。 次に、亀裂を目視で確認し、防止コーキングを施した後、散水調査を行う流れが一般的です。

老朽化が原因の雨漏り

老朽化した家のイラスト
経年劣化による雨漏りは屋根全体の修理が必要になります。老朽化した屋根は、中途半端に部分的な修理を行っても、雨漏りが止まらないことも多いです。 雨漏りを放っておけば建物の腐食が進み白アリが住み着くなど、二次被害も大きくなるでしょう。室内への雨漏り以上に、外壁や屋根裏への被害が広がっていることが 考えられます。早急に修理を行わなければ、次の台風で大きな被害を受けてしまう可能性もあるでしょう。

屋根(瓦)

屋根の画像

屋根は破損状況や場所に合わせた修理が必要です。

板金の破損や劣化が雨漏りの原因の場合、古い板金を剥がし、ぬき板のクギや板も取り外します。クギ穴には防水コーキングを施し新しいぬき板を設置。新しい板金を取り付け継ぎ目に防水コーキングを行います。

屋根のストレートから雨漏りしている場合は、雨漏り箇所部部分だけ新しいストレートに変え、上から塗装する方法などが一般的です。瓦の場合も同じく、割れた瓦を撤去し防水コーキングを行い新しい瓦に交換します。

部分修理が難しい場合は、屋根の葺き替えが必要です。

防水の様々な工法

塩化ビニル系シート防水

塩化ビニル樹脂系のシート状の材料1枚で構成された防水層です。屋外での日光による紫外線、熱、オゾンに対し優れた耐久性を持っています。

塩ビシートは素材自体が予め着色され高い耐久性があるため、防水層のメンテナンスとして一般的な保護塗装が原則不要になり維持管理費も節約することができるのがメリットです。

下地の種類や状態、使用される用途によって接着工法と機械的固定工法があります。

ウレタン防水

ウレタンゴム系塗膜防水(ウレタン防水)は、液体状のウレタン樹脂を塗り付けて、塗布した材料が化学反応して固まる(硬化する)と、ゴム状で弾性のある一体性のある防水膜が出来上がります。
液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない完全な防水膜を加工できます。

密着工法と通気緩衝工法

(1)密着工法

ウレタン防水材を塗布し補強布を張り付け、さらにウレタン防水材を塗りつけて所定の厚さに仕上げる工法。

(特徴)

ウレタン防水層では膨れのトラブルが懸念される。原因として、下地の乾燥が不十分な状態で施工された場合や、下地の清掃不良、プライマー塗布量の過不足、補強布類の接着および押え不足などがある。

(2)通気緩衝工法

通気性能を有する通気緩衝シートを張り付け、その上にウレタン防水材を塗布することで形成される防水工法です。

(特徴)

ふくれの原因となる下地に含まれている蒸気化した水分を、外部に脱気させることのできる、安全で信頼性の高い工法です。
ウレタン防水層は、屋上・開放廊下・階段室、ベランダ・ルーフバルコニーなどあらゆる場所に施工されており、歩行用から運動用まで様々な仕様目的に対応できる特徴があります。

ウレタン塗膜防水の膜厚が薄い部分は、紫外線や熱により早期劣化が生じやすく、地震や気温の変化による建物の伸縮から発生する下地の挙動に追従できずに、破れ・亀裂の原因となります。
ペンキを塗るような、薄っぺらい施工では長持ちしません。
所定の材料使用料を守り、なおかつ均等に塗布することが大切です。

FRP防水

FRP防水とは、防水用ポリエステル樹脂と防水用ガラスマットでつくられた防水層です。
その工法は、ポリエステル樹脂を塗布した上にガラスマットを張り付け、その上からポリエステル樹脂を合浸させて硬化させた後、さらに所定量のポリエステル樹脂を塗布して防水層をつくるものです。

FRPとは

FRPとは繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforceed Plastics)の略称で、プラスチック材料の中で耐衝撃性に強く、耐水性や成形性がよいところから、建物の防水材では木造住宅や駐車場などに、成形品ではボート、自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブ、ヘルメット、太陽光発電の基礎架台など幅広く利用されてます。

(特 徴)

他の防水材とは比較にならない程高硬度で、耐衝撃性・耐摩耗性に優れるのでさまざまな用途にベランダ・屋上を利用できる。
しかし、硬くて下地への接着力が強いので、地震などによる下地の動きに追従できず割れてしまうことがあります。

アスファルト防水

合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねて形成する工法です。熱工法・トーチ工法・常温工法(冷工法)などに分類されます。
ルーフィングシートを積層することにより、水密性に優れた防水層が構成されるので、露出仕上げや押えコンクリートで仕上げたり屋上緑化を施したりと多彩な仕上げが可能です。

シーリング工事

建物は一戸においても木、レンガ、アルミサッシ、モルタル、コンクリート、ガラス、ビニール、紙等々と、必要とデザイン性と予算と好みを考慮していろいろな建築材料を組み合わせて建てられます。それぞれの建築材料をより良く繋ぎあわす「取り合い」の為に考えられたのが、シーリング工事です。 

また、同じ建築材料の場合でも季節や昼夜の温度差による伸縮や、地震や風圧による振動のしわ寄せで、部材にヒビ割れや浮きがくるのを防ぐ為、前もっていくつかに分割し縦横に必要な隙間を空けて取り付けます。この隙間を「目地」と呼びます。この目地に伸縮や揺れを吸収できるゴム状の材料を詰めるのもシーリング工事です。 

建築シーリング工事は、隙間を埋める事に依り、建築物への雨水の浸入と、室内への外気の侵入を防ぎ、快適な居住空間を保ちます。 

雨水浸入に因る部材の腐食を防止し建物の寿命を延ばします。

建築物を一体化させる事により美的外観を創ります

塗料の入ったバケツの画像

防水塗料の素材について

屋根や外壁を守るには防水性に優れ、水の浸入を防ぐ防水塗料が不可欠です。防水塗料の種類は4つありそれぞれ特徴と耐用年数が異なります。

アクリル樹脂

アクリル塗料のイメージ画像
価格が安く、発色がいいため重ね塗りに最適な塗料です。耐用年数が4~6年と短いため頻繁に塗り変えることが可能な場所に使われます。定期的なメンテナンスを行わなければ 防水性を保てません。

ウレタン樹脂

ウレタン塗料のイメージ画像
耐用年数は8~10年と、アクリル樹脂より耐久性が高いのが特徴です。価格や耐久性・機能性のバランスがいいのも魅力的。シリコン樹脂が登場するまで、塗り替え用に最も使われていた塗料です。

シリコン樹脂

シリコン塗料のイメージ画像

耐用年数が10年~15年と長く、建物の内部結露を防ぐ効果もあります。現在、一番多く使われている塗料です。価格や耐熱性、耐候性に優れ、艶があり美しい仕上がりが期待できます。ただし、ほかの塗料よりヒビが発生しやすいため 使用場所に注意が必要です。

フッ素樹脂

フッ素塗料のイメージ画像

耐用年数が15~20年と非常に長く、塗料最高水準の性能と言われています。その耐久性は航空機の塗装に使われるほどです。価格は高いですが、頻繁に塗り直す必要はありません。しかし、木造住宅の場合は劣化が起こる場合があります。

雨漏りしやすい場所の耐用年数を知ろう

雨漏りしやすい場所は、屋上・ベランダ・外壁・窓枠・屋根などです。それぞれの耐用年数を見てみましょう。

屋上・ベランダ

ベランダのイメージ画像
ベランダの耐用年数は10年~12年です。天候や地域・環境により耐用年数も異なります。”水が溜まってきた””床にひび割れがある”など、不具合を見つけたらできるだけ早めにリフォームを検討しましょう。雨水が室内まで浸水すると、建物を 痛めてしまいます。

外壁

外壁のイメージ画像
外壁の耐用年数は、外壁に使われている塗料や、環境により異なります。だいたい、短くて5年、長くても20年です。平均して、10年くらいが塗り替えの時期の目安になります。

屋根

屋根のイメージ画像
日本瓦の屋根は耐用年数50年~100年と言われています。しかし、これは瓦の耐用年数であり、その下の防水紙などは劣化する可能性大です。ストレート屋根は20年~25年、陸屋根は10年~13年と言われています。 雨や風の影響で耐用年数が短くなることもあるでしょう。また、施工不良や災害による被害も屋根の寿命が短くなる原因です。屋根の耐用年数をのばすには、定期的な点検やメンテナンスを行いましょう。

雨漏り修理の足場について

外壁工事の作業は足場を組む必要があります。足場を組む場合、費用が高くなるため、なるべくなら組んでほしくないという人も多いでしょう。費用面を考えると、気持ちはわかります。 しかし、作業員の安全確保のためには必要です。また、補修工事をしっかりと仕上げることが重要ですから、足場が必要な場合はやむをえません。

高所作業の画像

雨漏り修理にかかる日数

雨漏り修理に必要な工事期間は、雨漏りの状態、修繕箇所・屋根の大きさにより変わります。通常、屋根のリフォーム工事にかかる日数は長くても2~3週間、一般的な住宅では1週間ほどです。 屋根が大きければ工期が長くなります。足場を組む作業は一日がかりです。また、天候も悪ければ作業できません。雨が降れば作業は休みです。現場に作業車を駐車できるスペースが無い場合も、 作業スピードは落ちてしまいます。 ※期間に関しては現場の状況によって変動する場合があります

カレンダーの画像

ご存知でしたか?雨漏りと保険について

ご存じない方も多いのですが、屋根の修理、実は火災保険を使えば実質0円でできることがあります。その理由は、 火災保険の特約補償です。火災保険には”強風や雪の影響で壊れた個所を直すための修理費用を補う特約補償”がついています。 突風や強風・台風などの風で破損した場合は火災保険の対象です。雨漏り・棟板金、クギ浮き、ストレート・雨どいの破損も保険がききます。 経年劣化というのも、長年、強風や雨風にさらされてきたことに間違いはありません。「老朽化だから火災保険は適用にならない」とあきらめてしまうのは大変もったいないことです。 保険の対象になるかならないかは、日本損害保険協会の鑑定人資格を持った人の調査で決まります。ですから、火災保険に加入している方は、保険申請も視野に入れ、雨漏りの修理を検討するといいでしょう。

保険のイメージ画像

プロに依頼するメリット

雨漏りの修理は迷わず業者に依頼しましょう。というのも、雨漏り箇所の特定は、実績と経験豊富な知識を持ったプロでも、難しい作業なのです。 DIYが得意だからと自分で修理をし、別の雨漏りを作ってしまう恐れもあるでしょう。これでは、修理費用が高くなってしまいます。 高所での慣れない作業は、転落し大けがをすることもあり危険です。2階建の一般的な住宅の高さは6~8メートルと言われています。8メートルの高さから落下すると 骨折だけでは済まないでしょう。最悪、脳に後遺症をもたらすような重大な事故にもなりかねません。多少費用がかかっても 業者に依頼するほうが安全です。修理の仕上がりも納得のいく結果が得られます。

修理中の画像